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自治会(町内会)?


自治会(町内会)ってなに?

1.自治会(町内会)とは

福山市内には、1,000を超える自治会(町内会)があります。

自治会(町内会)は隣近所に住む方たちで結成され、わたしたちの暮らしに最も身近な住民自治組織です。

近年、核家族化や共働き世帯世知の増加により、向こう三軒両隣といわれるようなご近所の付き合いは薄れつつあります。しかし、一人暮らし高齢者の増加による孤独死や児童虐待など悲しい事件が相次ぐ中、地域における人と人とのつながりが見直されてきています。

自治会(町内会)では、地域の住民で協力し、住みよい豊かなまちづくりを目指し、防災・防犯をはじめ、様々な地域の課題に取り組んでいます。

住みよいまちを作るには、自治会(町内会)の活動は欠かすことのできない大切なものです。


2.自治会(町内会)の活動

自治会(町内会)は、住民の方のより良い暮らしとまちの発展のため、次のような活動をしています。

 

●地域の課題を行政に要望し、行政の要望に協力する

●情報提供(行政からのお知らせ文書の回覧や、自治会(町内会)独自のお知らせなど)

●自主防災活動(災害時の情報伝達・防犯灯の設置や維持管理)

●環境美化(溝掃除などの清掃活動・ごみステーションの管理、清掃)

●盆踊りなどの地域行事

●子どもの見守り活動    

 

3.組織

自治会(町内会)は、福山市内の小学校区及び、地区や町ごとに設けられた学区(地区・町)に属しています。※80学区(地区・町)

 


4.地縁団体とは

「町又は、字の区域その他市町村内の一定の区域に住所を有する者の、地縁に基づいて形成された団体」と定義されており、自治会・町内会などの地縁による団体のことを「地縁団体」といいます。


5.認可地縁団体とは

法人格を取得した自治会(町内会)を「認可地縁団体」といいます。

平成3年に地方自治法の一部が改正される以前は、自治会(町内会)が所有する土地や建物を自治会(町内会)名義で不動産登記を行うことができず、代表者個人、または複数の住民の共有名義となっており、名義変更に多大な労力がかかっていました。

現在は自治会(町内会)が法人格を取得することで、自治会(町内会)名義で不動産登記を行うことができるようになりました。この法人格を取得した自治会(町内会)を「認可地縁団体」といいます。

 

 

認可地縁団体の認可申請には、一定条件を満たすことが必要となりますので、福山市役所 まちづくり推進課(TEL084-928-1051)へご相談ください。

 






望ましい自治会(町内会)のあり方

2021年(令和3年)11月 基本理念を改正
1 はじめに
 それぞれの自治会(町内会)には,規模に極端な違いがあったり,自治会(町内会),組(班)の地域が入り組み,実際の居住している地域とは別の自治会(町内会)・組(班)に加入している,組(班)とは別に講が存在しているなど,長年の地域の風習・慣習等によって自治会(町内会)の運営・活動が行われており,私たちの最も大切な生活の中での,心のふれあいなどを妨げている実態も見受けられます。
 このため,住みよい民主的な明るい地域社会の実現を目指し,住民一人ひとりの心のふれあいと連帯意識を培うため,望ましい自治会(町内会)のあり方の指針を作成しましたので,これを参考に,新たなる自治会(町内会)運営に向けて活用してください。
2 目的
 自治会(町内会)は,一定の区域に住所を有するという「つながり」に基づいて組織され,地域住民相互の親睦を図り,住民一人ひとりの人権が尊重され,連帯意識の中で,心のふれあう豊かで明るく住みよい地域社会づくり,及び協同して地域のさまざまな課題解決へ向けての活動を行うことを目的としています。
3 組織
 自治会(町内会)は,住民による住民のための活動でなければならず,その活動が行われるためには,会則(規約)を基本に,民主的な組織であることが必須の要件です。

4 区域
 自治会(町内会)は,「地縁による団体」として地域的な共同活動を行っている団体です。しかしながら,地域が入り組んでいたり,飛地となっていたり,同じ地域に複数の自治会(町内会)がある等,整然としていない自治会(町内会)が存在し,同様に組(班)についても入り組んでいる状況があります。このため,地域活動,コミュニティ活動等必ずしも円滑に行われておらず不合理を生じています。
 道路,河川,水路,並木等をもとに,自然な形での区域を定めることが最も理想的です。
また,自治会(町内会)は,まちの発展と共に形成されるものであり,その後の道路網の整備等により,地域が新たに分断されている自治会(町内会)もあろうかと考えます。これを機に従来の自治会(町内会)が望ましい姿になっているか考える必要もあります。
5 規模
 自治会(町内会)の構成世帯については,地域性もありますが,数世帯から1,000に近い世帯とばらつきがあります。
 自治会(町内会)は地域生活の中で,住民相互のコミュニケーションのもとで全員参加での活動ができ,また地域子ども会等の他の団体においても独自の活動ができ,コミュニティ活動がより図られることが大切です。
 規模が大きければ,会員(各戸)への連絡・周知・コミュニケーション等が円滑に行えなくなり,会員に不信感を与えることにもつながります。地域の実情もありますが,100世帯から200世帯が,日常的に地域全体のコミュニティが図られ,まとまりやすくまとめやすい世帯といえます。
 また,組(班)についても,10世帯〜30世帯が日常生活の中で直接顔を合わせ交流しうる範囲といえるでしょう。
6 構成(会員)
 自治会(町内会)は,地域住民の日常生活にきわめて密接な機能をもっており,そこに居住する全員に深く関わりがあります。従って,区域全世帯で構成することが基本です。区域内の未加入世帯については,加入を強制するのではなく,自治会(町内会)の意義等を根気強く説明するなど,加入の誘いをし続けることが必要です。また,区域内に居住する人の加入を拒むことのないようにしてください。
 会員の名簿の作成にあたっては,お互いの人権を尊重し,プライバシーの保護の観点を十分留意して,活動に不必要で人権を侵すおそれのある項目を設けることのないようにするとともに,取扱は慎重にしましょう。

7 運営
自治会(町内会)活動は,民主的に運営されるものであり,自治会(町内会)の会則(規約)の見直しが必要な場合もあります。なお,事業計画,実施等については,会員一人ひとりの考えが尊重され住民全体の意思決定がなされることが重要です。会則に従い民主的な運営のもとに活動してください。
8 役員
 自治会(町内会)の役員は,会員の総意に基づいて総会における決議などの民主的な方法によって選任されることが大切です。また,役員の任期は円滑な運営を図るうえで2年以上が望ましいと思います。長期間同じ人に固定すると自治会(町内会)活動が独善的・マンネリ化する等,民主的な活動が妨げられることにもつながります。定年制等の導入もひとつの方法です。
9 財産管理
 自治会(町内会)の所有する不動産については,従来,自治会(町内会)名義での登記はできませんでした。このため財産上の種々の問題も生じているため,これらの制約を除去しうる途を開くよう法律が改正されました。法の改正により, 自治会(町内会)を地縁にもとづいて形成された団体「地縁による団体」(一定の地域に住所を有するつながりに基づいて組織されたもの)に定義づけられ,地縁による団体として市長の認可を受ければ,自治会(町内会)として登記が可能になりました。財産の適正管理は,自治会(町内会)の民主的な運営にもつながります。

10 おわりに
望ましい自治会(町内会)について,自治会(町内会)の意義,目的を一人ひとりが自分の問題として考え,豊かで住みよい民主的な明るい社会づくりのため今一度見直し,連帯意識の中で誰もが「住んで良かった・住み続けたい」と言われる自治会(町内会)を目指していきたいものです。


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